Toward an Alliance of Hope (希望の同盟へ)
安倍晋三首相は29日午前(日本時間30日未明)米議会の上下両院合同会議で演説を行った。
長い演説だったが、一から聞いて見ようと思ったのでその感想でも。
ちなみに英文と和訳はググればすぐに見つかるが英文もあった外務省のHPがおすすめかな。
米国連邦議会上下両院合同会議における安倍総理大臣演説「希望の同盟へ」 | 外務省
謝罪があったとか、なかったとかは、瑣末な問題であると感じた。
結局、歴史を動かすのは時としてこのような熱い情熱をもった空間から発せられる強い意志なんだろう。その場の雰囲気、空気感とかが結局歴史を左右してしまうこともある。理屈でもなければ、計算でもない。
問題なのは、この演説を聞いた人たちが何を感じ取ったということだと思う。
例えば、小泉元総理の郵政解散時の演説や最近でいえば、安部首相のIOCでの演説だろうか。
アメリカの両院合同会議で日本の首相が英語で演説を行った。しかも、日米同盟を希望の同盟とよくも言えたなって恥ずかしさ満開だが、感動的な演説ではなかっただろうか。
私たちには、トモダチがいました。
被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれた。
――希望、です。
米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。
米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか。
希望の同盟――。一緒でなら、きっとできます。
と米国議会で米国の議員に呼びかける首相が日本にはいるのだ。驚愕ではないだろうか。
このことがこの国の歴史にどのような影響を及ぼすのかを想像せずにはいられない、そんな演説だったと思うのである。