夏気分を盛り上げよう! 夏前にみたい夏映画 2015年夏編 ベスト3 その3
今日はようやくのベスト1。
関東も梅雨入りの気配。何よりももう6月。もう夏はすぐそこまできています。
そんな、夏前に夏気分をもりあげてくれる夏映画のワタシ的にベスト1はこちら!
「SOMEWHERE」です。予告編をどうぞ。
2010年 ソフィア・コッポラ監督
まぁ、万人向けをするわけではなくて、特に面白い娯楽エンターテイメントというわけではないのでご注意を。
あらすじは言ってしまうと、すさんだセレブハリウッド俳優とその娘の短い夏休みの物語。結構テーマ性が高くて映像が美しい。
ただ、ド派手なアクションがあるわけでもない映画。おそらく、オープニングのシーンで嫌になる人もいると思うけれど、実はちゃんとオープニングとエンディングはつながっていて、ちゃんと意味がある。たぶん、一度見ただけどとわかんないと思う。
タイトルも良くて、意訳すれば「ここではないどこか」考えてみると結構映画テーマに直結している。
ただ、難しいことを考えずに娘のクレアちゃんかわいいでみていても面白いし、ファッションは素人だけれども、本当のおしゃれってこの映画のファッションのように本当にシンプルだけれども、ちょっとだけ基本線をずらすってことだと思うのでそれも見ていて面白い。
デリバリーポールダンス
ハリウッドセレブの荒んだ生活も見どころ。あんな、セレブになりたいと思ってみるのも、結構いいと思う。一度は真っ黒いFerrariを乗り回してみたいじゃないですか。長期滞在しているホテルにデリバリーのポールダンサーを二人呼びつけるなんて、さすがですマルコさん。
それでも、個人的にこの映画にハマってしまうのは、空虚なセレブ(現代的な生活)から家族や愛情といった人間として根源的なものを再び探しに行くというこの物語はどこか自分を重ねられずにいられない。
やりたくない仕事、社会的にも意義のない仕事、自分の直感がそうだと言ってるのに自分の直感とは違うことをしてしまうストレスから、飲む打つ買うに逃げてしまう自分の精神の弱さに直面してしまう。自分にとってはそんな現状を再認識させる映画だったりします。
真っ黒なFerrari→あなたにとってはなんですか?
この映画のラストで主人公のマルコは真っ黒なFerrariを鍵をつけたまま、乗り捨てます。マルコにとっての真っ黒なFerrariは人によってそれぞれちがうはず。
夏にむけてのバカンスの計画をねるときに、まずはこの映画を見て、自分にとって大切なものはなにか? そして、それを今それを大切にできてるかのか確認します。
もし現状で大切にできてないものがあったら、どうしたらよいのかと具体的な最初の一歩を踏み出していくきっかけになったらいいんじゃないかとおもってこの映画を取り上げました。
それはそのまんま、今の自分の課題だったりします。本当は大切にしたい絆や家族のこと、友人のことをおざなりにしています。それはきっと本当は自分のことをおざなりにしているからなんですけど、そういったものを取り戻していきたい2015年の夏なんですよ。
みなさんは2015年の夏はどんな夏にしたいですか?